あの夏、わたしはキミに恋をした。


「わたしたちも気持ちは一緒だしね」

「え?」

「野球部を応援してるってこと。甲子園いってほしいもん」

「俺も同じ」

2人はすでに作業にとりかかり何個かてるてる坊主が完成していた。

「よし、わたしも頑張って作るぞ!」

わたしはどちらかというとこういう細かい作業は苦手なのに対して遥は手際よくどんどん作っている。


「遥ってさ、こういうの好きなの?」

作業の手はとめずに聞いてみる。

「うん。将来は自分でデザインしてなにか作ったりしたいんだよね。具体的にまだ決めてないんだけど」

「すごいね。遥ならできるよ、応援する」

「ありがとう」

すごいなと思った。

まだ高校2年生なのにもう将来について考えているなんて。

それに比べてわたしは今で精一杯。
先のことなんて全然考えられなくて。