あの夏、わたしはキミに恋をした。


「でもほら、ティッシュもそんなにないし輪ゴムもないし…」

「ちょっとまってね」

遥はカバンの中をごそごそし始めたと思ったら「じゃじゃーん」と何かを取り出した。

「今日ずっと雨だし、桃菜は絶対みんなのためにてるてる坊主作ろうって言いだすと思って持ってきました!」

そういって箱ティッシュと束になってる輪ゴムをとりだした。マジックペンも大量にある。


「ちなみに巧にも声かけずみだから」

「そういうわけです」

聞き覚えのある声がして後ろを振りむくと巧くんが立っていた。


「いつからここに?」

「ちょうどいまきたとこ。ほら、ちゃっちゃっと作っちゃお」

巧くんは空いている机をわたしたちの机とくっつけて椅子に座った。

「2人ともありがとう」

わたしは何回この2人に感謝をすればいいのだろう。

多分一生かけてもしきれないほど助けてもらっている気がする。