あの夏、わたしはキミに恋をした。



「ねえ、それより卵焼きないの?」

「今日お母さんいないの」

「ええ!!それ楽しみに急いで駆け付けてきたのに!」

「はは。もう遥調子よすぎ」

「うん。桃菜は笑ってたほうがいい」

「え?」

「水上くんの前でもそうやって笑い続けてあげな。そしたら水上くんは迷わず自分の道を進めると思うから」

「そうだよね。わたしが不安な顔してたら大輝だって不安になるよね。うん、ありがとう。大輝の前では笑うようにする」

「なんたって桃菜の笑顔は破壊力がすごいからね」

「どういう意味???」

「なんでもなーい!」


ここ最近感じていた心のつっかえが少しはとれた気がする。



もうすぐ2回戦。

大輝のことはもちろん大事だけど、それよりも目の前の試合に集中しよう。

いまのわたしにできることは、マネージャーとしてサポートを頑張ることだ。

そして精一杯応援し続けることだ。