あの夏、わたしはキミに恋をした。


選手になることだけがすべてじゃないってわたしは思ってる。

また大輝が普通に野球をできるようになれればそれでもいいと。


「大輝、無理してない?」

「してないよ。大丈夫」


優しい大輝はわたしを責めることはしない。

そうなったときに責めるとしたら自分自身。

いっそのことわたしにいってくれたほうがいい。


大輝が事故に遭ったのは大輝のせいじゃないから。

これ以上自分を責めてほしくない。


「じゃあまた明日な」

「うん、明日」


結局なかなか会話は続かないまま、大輝とバイバイした。

不安な気持ちはいつまでも消えてくれなかった。