選手になることだけがすべてじゃないってわたしは思ってる。
また大輝が普通に野球をできるようになれればそれでもいいと。
「大輝、無理してない?」
「してないよ。大丈夫」
優しい大輝はわたしを責めることはしない。
そうなったときに責めるとしたら自分自身。
いっそのことわたしにいってくれたほうがいい。
大輝が事故に遭ったのは大輝のせいじゃないから。
これ以上自分を責めてほしくない。
「じゃあまた明日な」
「うん、明日」
結局なかなか会話は続かないまま、大輝とバイバイした。
不安な気持ちはいつまでも消えてくれなかった。



