あの夏、わたしはキミに恋をした。



「ここ押さえたら勝ちだ」

「うん」

点差は2点。油断したら簡単にひっくり返る点なのに、なぜかもう勝ちを確信できた。

今日はみんな調子がいい。

高くあがった球をライトがとり、三振。

試合が終わった。



「これのおかげだな」

大輝はそういって握り締めていた手を開いた。

その中にはわたしが昨日みんなにあげたお守りがあった。


朝集合したときみんなのかばんにお守りがつけられているのをみたときに泣きそうになった。

こんなことで泣いていちゃいけないと耐えたけれど。

本当に遥にも巧くんにも感謝だ。

わたし一人だったら絶対に完成しなかった。

はじめは選手たちだけにしようかなんて悩んだけど、それじゃあ意味がない。

みんなでひとつなのだから。