あの夏、わたしはキミに恋をした。



「これ用意しといたよ」

「さんきゅ」


7月に入った。

バタバタしつつもなんとか頑張ってマネージャーをやっている。

大輝もいまだに通院をしつつ部活にも顔を出している。

いつも練習がおわったあとはアイシングが必須だ。

こんな氷水に足を突っ込むのなんていくら暑いとはいえみるだけで身震いしちゃうんだけど。

大輝にとったら気持ちいいらしい。

平気そうに笑ってみえるけど本当は無理してるんだと思う。


あのときのおばさんの言葉を忘れたわけじゃないし、大輝だってわかっているはずだ。


────「可能性はゼロじゃない、でも奇跡が起きない限りは無理みたい」


わたしはもちろん大輝もその奇跡を信じてる。