凌と私と…………蓮と。


来たのは4階の美術室の隣の「多目的教室C」と書かれてある教室。



机と椅子がまだらに置いてあって本当に使われていない教室だということが分かる。



「屋上寒いからさここが最近のたまり場なんだよね〜〜」
「そうなんだ」



「でも蓮が学校休んでて今日やっと来たんだよね〜」
「え、そうなの?」


「体調悪いの?」
「…………」


「…………蓮」
「…………僕、昼ごはん買ってくるね!」


凌が何かを察したのか教室から出て行った。


今の蓮は何だか怖い。


冷たいオーラを放ってる。


誰も近づけない。


「私、教室戻るね………」
「なんでだよ」


小声で呟いた蓮。


でもハッキリ聞こえた。


「なにが………?」
「なんで和藤なんだよ」