キーンコーンカーンコーン。 チャイムが鳴って和藤先生が教卓に上がった。 一瞬目が合ってしまってすぐ逸らした。 でも和藤先生は度々こっちを見てくる。 その視線がどういう意味で見ているか分からなくて怖くて、黒板を見れない。 時計を見るとまだ10分しか経ってない………! 「先生、頭痛いので保健室に行ってきます」 先生の顔を見ないで返事ももらわないで教室から抜け出した。