私は1人じゃない





勇斗さんに会いたくない。


顔を合わせたら泣いてしまいそうで自分の感情が出てしまいそうで、家には帰らないことにした。



勇斗さんには「朱莉の家で泊まる」と嘘をついて、ネットカフェに泊まることにした。


勇斗さんから何度も電話がかかってくる。


出れない。


声を聞いただけで泣きそう。


なんで私にハグしたの。


なんで俺から離れないでって、杏衣ちゃん可愛いって言ったの。


なんで思わせぶりなことをしたの……。


勇斗さん、ひどいよ。


勇斗さんが梨沙子先生を好きなら最初から言ってもらったら私は勇斗さんを好きにならなかったよ……。



勇斗さん、私のことを好きじゃないよね。


梨沙子先生だもんね。


そんなことを知らないでキュンキュンして私バカみたい………。