「……どうしたの?隼斗。顔真っ赤」



「……なんでもないよ。あー…俺やばいかも」


「何が?」



「…はぁ…彩の方こそ天然鈍感無自覚じゃん」



「ごめん、長すぎて聞こえなかった」



するともっと恥ずかしそうに顔を赤くさせる



もうすぐ沸騰する勢いだ



「彩…。俺さ…もしかしたら彩の事……」



「………………椎名」



ちょうど、隼斗が何か言おうとした時、誰かの声が被る



私の事を苗字で呼ぶ人



普通の高校生男子より少し低い安定した声



全部知ってるよ……



どうしてここにいるの?



部活はどうしたの?




「誠也っ……」