大河「白昼堂々こんなことをされるなんて、社員さんたちは思ってもなかったですよね」

藍「でも逆に言えば白昼堂々の犯行だから、助けがすぐに来たでしょう?」

蘭「炎が広がった際、たまたま出入り口の近くにいた女性社員の方がすぐに脱出して近くのお店に助けを求めることができました。しかし、その時すでにその女性社員は全身に火傷を負っていたそうです」

私「それだけ火の周りがすごかったってことだよね。あれ?男が侵入して火をつけたのは一階でしょ?昼間だし他の階に社員さんいたんじゃ……」

大輔「ああ、お前の言う通り昼間だから当然二階や三階にも大勢の社員がいた。しかし、事態に気付いて脱出しようにも一階は火の海。そのため、新鮮な空気が吸える屋上や窓にみんな向かったんだが、煙を吸って意識を失い、そのまま多くの人が亡くなってしまったんだ」

蘭「消防による消火活動、救助活動も困難なものだったそうです。室内はとても高温で十分ほどしか捜索することができず、火が完全に鎮火するまでに翌朝までかかったそうです」