「はい、OK」

「ありがと……」
もう目がほとんど閉じかけている楓の隣に座り、楓を抱き寄せた

「あれ……?しゅう…………?」
やっと気づいたらしい

「ごめ……離れ……んぅ……」
そんな楓の唇を俺のを重ねる

甘くて、やみつきになりそう




「はぁ………………」
息を整える楓の隣で漫画を読む

「しゅ、う………、アニメ、途中で寝てゴメン……」

「全然、最後まで見たじゃん、エンドロールで寝ただけで、てか、楓が○○見てるときに寝るなんて
 珍しいね」
いつもは終わったら、満足いくまで、楓が感想を話しているのに…

「昨日から……昨日から合宿でいなくて…燿が」
寂しそうな顔をして、ぽつりと零した声からは燿さんが大好きだという気持ちが伝わってきた

「昨日は、お母さんが電話してくれて楽しかったんだけど、………どうしよう…燿がひとり暮らしはじめちゃったら、私、ひとりで暮らせるかな…」
眠いのか、だんだん涙声になっていった