「「「「お疲れ様でした!!!」」」
部活で声をそろえて挨拶をする

「柊、一緒に帰ろうぜ!」
瑛大が強めに肩をたたいてきた

いった……

「ゴメン、用事ある、央太とでも帰ってて、」
楓の家に早く行きたくて、素っ気なく返す

「あ~、なるほど、了解!」
何を理解したのか、体育館の方へ走っていった





「柊!いらっしゃい!部活お疲れ様」
インターホンを押したらすぐに出てきた楓は制服ではなく、ラフな部屋着だった

「お邪魔します!」
そう声をかけて、家の中に入ったら、燿さんの靴がないのに気がついた

「あ、燿なら、部活の合宿だって、明後日……日曜まで!」
それって……誰もいないってこと?

「さきに部屋入っててね!」
楓の部屋は何度も行ってるので、迷わず進む

「楓が、家に1人って大丈夫なのか?」
この間みたいにソファで寝てしまうのではないか、という不安が頭をよぎった