図書室の彼の溺愛

~*~*
「ただいま」
扉を開けると、とことこと足音が聞こえて、いとこが現れた

「お帰り、柊くん!」

茉梨(Mari)―俺のいとこで、3個下の中学三年だ

「茉梨、受験勉強はどうした?」

「えへへ、サボっちゃった、なんか、芽紅那ちゃんが熱でちゃったんだって」
“芽紅那ちゃん”とは、茉梨の家庭教師の高校生

「へぇ、」

「そうだ!今度、付き合ってよ!買い物!」
茉梨が両手をパンっと、合わせて満面の笑みを向けてきた

「は?何でだよ…」

「彼氏の誕生日プレゼント……柊くんの彼女の好きそうなものも教えてあげるから…」
だんだんと声がしぼんでいく茉梨にため息をつく

「分かったよ、で、彼女って何?」

「え?彼女いるんでしょ?確か……楓ちゃんって言ってた……」
何で楓のことを知ってるんだ?

「瑛大くんが言ってたから、さっき偶然会ったの、コンビニで、彼女と一緒だったね!」
瑛大か……なんとなく、合点がいく