子ブタの恋2〜キレイになりたい〜


「でも・・・」



「お前はもっと自信持て」



そう言った正太郎の顔が、目の前に迫る。




―――生まれて初めてのキス。



私は驚きのあまり硬直してしまった。



長い長いキス―――。




コンコン。



ドアがノックされて、正太郎は慌てて唇を離した。



「お粥出来たわよ」



ママが顔を覗かせた。



「あ・・ありがとう」



私の顔・・・赤くないかな?



正太郎を見ると、いつも通りになってる。



お粥を置いてママが出て行くと、正太郎はニッと笑ってこっちを見た。



「自信持てたか?」




「・・・ちょっぴり」



私は感触の残る唇に触れながら小さく答えた。






おわり