―――その日から、夜ご飯も食べなくなった。
これで痩せるよね?
「本当、大丈夫か?お前顔色悪いぞ?」
学校の帰り道、正太郎が私に言った。
「最近ちゃんと飯食ってないだろ?」
「・・うん」
「――今からどっか食べに行こうぜ。俺、おごってやるから」
私は首を横に振った。
ダメ!
今食べたら太っちゃうもん!
声に出そうとしたけど、体に力が入らなくて、
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。
―――その後の事は覚えてない。
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