青に抱かれて



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宝飾専門学校卒業後、大学に進学することなく、個人が経営する宝石専門店で働き始めた。


もとより、母がジュエリーデザイナーで、その影響からか小さい頃から、きらきら光るものが好きだった。

きらきらした物を身につけている時のお母さんは、普段より一層綺麗に輝いていて、それに憧れて、自分も真似して、鏡の前でアクセサリーをつけてみた。

たかがとても小さなシルバーの宝石がついたネックレスをつけただけで、鏡の中の自分は、まるでお姫様になったかのようだった。

幼い自分にとって、宝石は、魔法そのものだった。




宝石に関わりたいという一心から、ジュエリーデザインや、宝石鑑定などの勉強にのめり込んでいて、国際資格の「ジュエリーマスター」を取得してからは、宝石鑑定やジュエリーデザインの仕事が舞い込むようになった。




そして気付けば、「23歳若手の天才ジュエリー専門家」として業界内では評判になり、それなりに高額の仕事も舞い込むようになってーー……