【6話までのあらすじ】

主人公の巡は山形県の田舎町から上京し、都心の栄鳳大学付属高校に入学する。
入学から約2週間が経ったある日、巡が小麦粉が入ったケースを両手に抱えて実習室に向かっている途中で生徒会長の颯真とぶつかり、ケースの蓋が開いて小麦粉をぶちまけてしまう。
颯真の制服が真っ白になってしまい、クリーニング代を払いたいと申し出る巡。颯真は断るが巡は翌日クリーニング代と手作りのクッキーを生徒会室に持っていく。
すると、そこにはお歯黒の颯真がいた。イカスミパスタが大好物で黒色の食べ物しか食べないと言う偏食の颯真に巡は毎日弁当を作ってくると宣言する。
嫌々ながらも颯真は箸をつけ、徐々に他のものも食べられるようになっていく。
また、巡から医療界における栄養士や病院食の在り方について話を聴く内に巡の情熱に颯真は心を動かされ始める。

巡との出逢いにより、明日翔も変わった。
大学病院の医長を務める偉大な父を持つ明日翔だが、学力不振で医師コースに合格出来ず栄養士コースに所属することになってしまう。
家族からは白い目で見られ、同期生からはその見た目と言動で冷たい目で見られながらも必死に勉強と実習をこなしていた明日翔。
そんな時巡が相談事を持ちかける。
それは包丁さばきを1から教えてほしいということで、拍子抜けした明日翔だったが教えることにする。
巡がかけてくれる優しく温かい言葉や笑顔に明日翔は失くしていた自信を取り戻す。
そして巡のことが好きだと気付き、常に隣をキープするようになる。

一方、変わらずに巡を想う者もいる。それが充希だ。
転校先で巡と出逢い、恋に落ちてからというもの、充希は常に巡の一番近くで巡を見守ってきた。
充希は颯真や明日翔の存在を疎ましく思うが、彼らをすぐには排除しようとせず、コツコツと努力を積み重ね、虎視眈々とその時を狙っていた。

5月にはコース横断交流会で山にハイキングに行くことになり、巡という存在で繋がっている男子3人がそれぞれ初対面することになる。

6月になると、高体連で栄養コースの生徒が各部活ごとに弁当を作ることになり、その試作で巡は忙しい日々を送っていた。

7月には定期テストが行われ、赤点を取ってしまった明日翔が巡に勉強を教えてほしいと頼み込み、2人は勉強会を開く。
医師コースの颯真と充希は初めての直接対決だったが、颯真が圧勝。
充希は颯真にライバル心を抱いていることを明かし、去っていく。

夏休み中、颯真は巡が提案した地域コミュニティ食堂の実施を許可する。
食堂は大人から子供まで沢山の人がやって来て大盛況で幕を下ろす。

しかし、巡の唯一の友人桃瀬茉奈が学校を辞めると言い出す。