【登場人物紹介】

○主人公カノン
ジャポニスタ(日本)出身
物語スタート時16歳→ラスト20歳
身長160cm、体重45kg
金髪碧眼
一人称は"わたし"
明るく前向きで向上心があり、歌うことが大好きな少女。
面倒見が良く、きれい好きで掃除が得意。
料理は少々苦手。
音楽のため、誰かのため、常に何かに一生懸命で、自分のことは後回しにしがち。

●レノン
アクアリズムの第二王子、レントの双子の弟
物語スタート時16歳→20歳
身長175cm、体重55kg
銀髪碧眼
一人称"俺"
父で国王のアルゴに双子の兄レントと常に比べられ、劣等感を覚え、常にネガティブ思考。
幼少期からバイオリンを習わされていたため、多少は弾くことが出来る。
カノンの言葉に感銘を受け、最初は彼女を尊敬の眼差しで見ていたが、後に恋愛感情になる。

●レント
アクアリズムの第一王子、レノンの双子の兄
年齢はレノンと同じ
身長178cm、体重58kg
髪色は水色で翡翠色の瞳
一人称"僕"
音楽と母国を愛する心優しい人物だが、弟のことは遠慮なくパシる。また、国のことさえなければ世界中を旅したいと思うほどの自由人で、たまにふらっと姿をくらます。
国王から過度の期待を受けていたため、ピアニストになる夢を諦めかけていたが、カノンの伴奏を通じて音楽への情熱が再燃。後に世界的ピアニストの目に留まり、一緒に来ないかと誘われる。

○アリス
カノンと出身地、年齢は同じ
身長163cm、体重47kg
赤髪、琥珀色の瞳
カノンのライバルで同じ寮の隣の部屋。
最初はカノンを鬱陶しく思っていたが、彼女と交流を深め、後に親友になる。
圧倒的な歌唱力で、学校では常に主席。
声量のある凛とした歌声。
歳の離れた妹を溺愛している。

○マヤ
物語序盤に登場する女子寮の寮長で声楽科3年主席の女学生。
アリスの登場により、自らの名が霞んでしまったことに嫉妬し、卒業式前に大きな事件を起こすことになるが、普段は冷静沈着。
歌う時は表情が豊かになり、聖母のように優しく包み込むような歌声を披露する。

○ジェシカ
女子寮のオーナーで管理人。
小太りのオレンジ色の髪をした明朗快活な女性。
寮生の顔と名前は完全一致。
少しの変化も見逃さない。
カノンとアリスの関係を危惧し、2人の仲を取り持ち、いつも優しく見守っている。

<舞台>
アクアリズム
ジャポニスタから202海里の場所にある離島と埋め立て地を組み合わせた水上の国。
白い壁の家々が並び、360度海が見渡せる。
国の中央に巨大な噴水がある。
街灯全てにスピーカーが搭載されており、常に街中には音楽が流れている。
国のおよそ半分が国立音楽学校関連の施設である。

〈国立ベル・チューヌ音楽学校〉
カノンが通うことになるアクアリズムにある学校。
国王が音楽好きだった亡き妻のために音楽学校を設立した。
声楽科と音楽科に分かれており、音楽科は楽器ごとにさらにコース分けされる。
普通の授業も行われる。
音楽関連の先生には変わった人が多い。

<ジャポニスタ>
現日本の100年後の国名。
機械化が進んでおり、音楽は全てAIが作りAIが演奏している。
音楽は所詮娯楽でしかないと考える政治家が人間による演奏を好まず、徹底的に排除。
感情を揺さぶるような音楽が枯渇した寂しい国になってしまった。
排他的経済水域の拡大やレアメタルなどの希少資源の獲得のためにアクアリズムとの統合を望んでいるが、音楽学校を潰そうとしている。

〈言語について〉
この時代には英語が世界共通語となっており、基本的には英語で話す。
※作品中では会話も日本語で記載。
国を横断しての研究により、自動翻訳のAIを搭載したイヤリング型の機械"イヤトラレ"が生み出され、全世界の人間に支給されている。