数日後、桃から連絡が来て飲みに行くことになった。
久しぶりの親友。今日は気持ちを落ち着かせて
楽しもう。

桃『これ、めちゃくちゃ美味しいね!お酒にあ 
 う!』

美「美味しい物を食べると、本当に幸せな気持ち
 になるね!」

桃『分かる!あのさ、健と最近どう?順調?』

美「特に変わりはないよ。でも、今年に入ってか
 らは、デートとか全然してないかな。」

桃『連絡は取ってる?』

美「毎日ではないけど、連絡は来るよ!ねー、
 どうしたの?」

桃『あのさ...』

美「何?」

桃『隼が見かけて、本人にも聞いたらしいんだけ
 ど...女の人と一緒にいる所を見たんだって。
 で、その女の人はお見合い相手で、結婚の話
 が会社同士で進んでるみたいで...』

美「隼に話したなら、嘘もなさそうな話だね...
 実はね、1週間前にこの話を知り合いに聞いた
 の。でも、本人は何も言わないし、本人から聞
 いた話じゃないから、何も言えなくて。」

桃『知ってたんだね。
 美桜、どうするの?』

美「私は...正直ね、2年前にプロポーズされた時は
 学生だったし、自分の力で就職もしたかった
 しから、保留にしてもらったけど、今思うと
 保留にした理由はそれだけじゃないんだよ
 ね。」

桃『どう言うこと?』

美「私、健と一緒にいて楽しいけど、ずっと寂し
 くて。プロポーズされた時に、健との将来の
 イメージっていうのかな?そう言うのが見えな
 かったんだよね...
 だから、実は健がお見合いをしてるって聞いた
 時に、あっ!離れなきゃって思ったんだよ
 ね。」

桃『じゃあ、別れるの?』

美「うん。タイミングを見て話すつもり。もしか
 したら、向こうから言ってくるかもしれないけ
 ど!」

桃『そっか!美桜がそう感じて、決めてるなら私
 は何も言わないし、止めない。美桜が幸せに
 なれる方法で前に進んで欲しいな!』

美「桃、ありがとう!」

友達にも心配させちゃった...
桃と話をしていて、私の気持ちもはっきり分かった。
健と話さなきゃ...