春「今日は、ありがとうございました。」

ス『またお越しいただける日を楽しみにして
 おります。
 もしお時間がありましたら、敷地内をお散歩し
 て頂くこともできますので、よかったら...』

美『そうなんですか!?』

春「行く?」

美『行きたい!』

美桜と俺は、敷地内を散歩した。
こんなにゆっくりとデートをしたのは久しぶりだなぁ...

美『ねぇ、春瑠!チャペルも入れるみたい!』

春「ホントだ!」

美『行こう!
 わぁー!懐かしいね。もう1年前かぁ...
 また来られるとは思ってなかったなぁ。』

春「ここに座ろう!」

美『この席...』

春「覚えてる?」

美『忘れるわけないじゃん!
 でも、あの時は驚いたなぁ!』

春「だよな!
 俺は、今言わなきゃって必死だったよ!」

美『そうなの?』

春「うん!次いつ会えるかわからないし、
 久しぶりに会った美桜が綺麗になってたし、で
 も、昔と変わらない可愛い雰囲気もあって、
 自分の物にしたい!って気持ちが強くなっ
 てさ...
 あの時、気持ちを伝えてよかったよ...」

美『春瑠ありがとう。私、幸せだよ。』

春「よかった。
 でも、美桜もっと幸せになって欲しい...」

美『??』

春「俺では、幸せにできないかもしれない...」

美『え?
 嫌だよ...』

春「美桜...ごめん...」

美『嫌だ...聞きたくない...』

春「美桜...聞いて!」

美『嫌だ...私、春瑠とずっと一緒にいたいの
 に...春瑠は違うの...?』

春「俺も一緒にいたいよ...」

美『じゃあ、どうして...』

春「美桜...待たせてごめん。
 俺と、結婚してください。」

美『え!!??』

春「ずっと計画してたんだ...美桜が好きな場所で
 あり、俺たちの思い出の場所でプロポーズがし
 た場所で改めてプロポーズがしまかったんだ...
 美桜が入院して、子供がダメだったと知った
 時、もう少し早くこうしてれば...って後悔し
 た。
 映画の撮影でここに来た時に、社長にも付き添
 って貰って、結婚式の日取りも決めてサプライ
 ズもここのスタッフと計画を立てたんだ。
 事務所も、映画の完成会見と一緒に結婚報告を
 しようってことになってるんだ...
 ずっと隠しててごめん。
 返事を聞かせて欲しい...」

美『春瑠のバカ...
 私、赤ちゃんを産めなかったけど、このお腹
 に来てくれた時、本当に嬉しくて、春瑠との
 子がいるってだけで幸せすぎて。私こそ、
 いろいろ無理させちゃって、余計なことを
 考えさせちゃってごめんね...
 私でよかったら、これからも春瑠のそばに
 いさせてください。』

春「美桜!!」

俺たちは抱きしめあって
そして、深いキスをした...

美『春瑠、恥ずかしいよ。』

春「いいの!
 美桜、左手だして!」

俺は美桜の左手の薬指に指輪んはめた...

春「婚約指輪。」

美『綺麗!それに、可愛いデザイン!』

春「美桜が好きそうなデザインを見つけて、少し
 アレンジをしてもらったんだ!
 ちなみに、俺も同じデザインの指輪をつけて
 みた!」

美『ホントだ!
 ずっと、新しい指輪してるなぁって思ってた
 の!
 お揃いだね!』

春「うん!
 結婚指輪は、一緒に見に行こう!」

美『うん!』

そして俺たちは
食事の後に婚姻届けをだすために役所へ向かった。
婚姻届けの準備もしてあった俺。
事務所にも、両家の親にも挨拶へ行き、
了承を得ていた。
美桜は驚いていたけど、喜んでくれた。


そして、俺たちは晴れて夫婦になった。