—1週間後—

♪〜〜
美「もしもし?」

春『今家にいる?』

美「うん!仕事終わったの?」

春『ちょっと出てこれる?』

美「大丈夫だよ!どこに行けばいい?」

春『今、マンションのロータリーにいるから、
 おりてきて!車で待ってるから。』

美「わかった!」

どこに行くんだろう??

美「はーる!お疲れ様!」

春『ただいま!』

美「ねぇー、どこに行くの?」

春『行ってからのお楽しみ!』

春瑠はそう言うと、車を走らせた。
車の中では今日の出来事をお互い話したり、
歌を歌ったり...
春瑠といると、楽しくて、幸せ...

春『よし!着いたよ。』

美「ここって!」

春『そう!那桜たちが結婚式を挙げた場所。』

美「え?どうして?」

春『今日は、ここで食事しようと思って!』

美「食事できるの?」

春『予約取ったから。さっ、行こう!』

春瑠は、私の憧れの式場へ連れてきてくれた...

ス『藤堂様いらっしゃいませ。
 お席にご案内させて頂きます。』

春『ありがとうございます。』

美「素敵...」

春『ここ、予約をしたら式だけじゃなくて、
 レストランとして貸し切ってくれるんだよ!
 美桜とゆっくり食事がしたくてさ。頑張って
 予約したんだ!』

美「ありがとう!」

春瑠は、私が喜ぶことをなんでも分かってる。
幸せだな...

次々に出されるコース料理はどれも美味しくて、
更に幸せな気分だった。