すぐに、脚本制作が始まった。
他の仕事の合間に、太田さん、三浦監督との打ち合わせ。
今までよりも忙しくなった。

美桜は仕事帰りに俺の家に毎日くるようになった。
早めに帰れた日は、一緒に食事をして、一緒に風呂に入って、一緒に眠る。
一緒にいる時間はお互いの話をしたり、お互い仕事をしたり、充実していた。

でも、ここ数日はお互い忙しくて、俺も地方に行くくともあって、すれ違いが続いていた。

寂しいおもいをさせてるかもしれない。
時間のある時は連絡をするけど、電話はなかなか繋がらない。しょうがないか...
仕事の時間だったり、夜遅かったり...

【春瑠   みーおー!会いたいよー】
—1時間後—
【美桜   わたしもー。仕事頑張って。】
【春瑠   来週、少し時間作れそうだから、
     家に寄るね。】
—2時間後—
【美桜   春瑠の家?私、今春瑠の家に帰って
     ないし、予定あるから会えない。】
【春瑠   そっかぁ。忙しいよな...】

そして、この日は返事が返ってこなかった。
俺に愛想をつかしたのかな...
美桜に不安な思いをさせたくないのに、俺が不安になってる...
誰か違う奴と一緒にいる?
俺のことが嫌いになった?
ホテルの部屋で1人でいると、いろいろと考えてしまう。
早く帰りたいよ...