気持ちが通じ合って、正式に
結婚前提で付き合うことになった美桜と俺。

仕事や俺の都合でなかなかデートも出来ないけど
お互いの家を行き来しながら一緒に過ごしていた。


高『HARU、お前に映画の仕事が来たぞ。』

春「まじ!?どんなやつ?」

高「恋愛物で、お前とずっと仕事をしたいと言っ
 てくれていた、三浦監督の作品だよ。」

春「三浦監督の!?やったじゃん!!
 でも、恋愛物かぁ...恋愛物は受けないで欲しい
 っていってあったじゃん...」

高『社長にも頼んでることも知ってるし、彼女
 のことも気にかけてるのは分かってるけど、
 これは本当にいいチャンスだと思うんだ。
 今日、会うことになってるから話だけでも聞い
 てみよう。』

春「う...ん...」

美桜とちゃんと付き合うようになってから
すぐに事務所には報告をした。
社長は今売れ始めてる俺に、すぐには結婚はしてほしくないみたいだったけど、一応認めてくれた。
今まで仕事を選んでいなかった俺だけど
しばらくは恋愛物をやりたくないと伝えていた。

美桜は俺の作品を最近になって見てくれるようになった。
家にあるデータを家に来るたびに観てくれてる。
何も言わないけど、キスシーンとかは何気に表情が変わっているし、観た後は少し甘えが強い気がする。
美桜の姿は嬉しいけど、不安にさせたくないという気持ちも強くなってしまう。
仕事が貰えるだけありがたい世界...
でも、美桜も大切にしたい...
自分の選んだ道だけど、少し後悔するようになった...