数時間後
南美ちゃんが分娩室に入ることになった。
ちょうどそのタイミングでお兄ちゃんも到着して、無事に立ち会うことができた。
よかった...これで安心だ。

そして...
元気な姪っ子が生まれた!
少し小さめなので、様子をみることになったみたいだけど
無事に生まれてきてくれて、本当によかった...


新生児室で眠っている姪っ子ちゃん...

美「可愛い...」

春『可愛いな。
 でも、俺たちの子の方がもっと可愛いよ。』

美「ちょっと///」

こんな会話にも
幸せを感じるなんて、思わなかったな。
健との会話ではなかったなぁ
こんな気持ち...

『美桜!』

美「ママ、パパ!
 遅かったね。生まれたよ!」

マ『パパの帰りを待ってたら遅れちゃって。』

パ『これでも急いで戻ったんだよ!
 おぉ!春瑠君も来てくれてたのか。』

春『お久しぶりです!結婚式の時は色々ありがと
 うございました。』

マ『いえいえ!来てくれてありがとうね。』

パ『那桜は間に合った?』

美「間に合って、ちゃんと立ち会えたよ!」

パ『よかった!』

マ『赤ちゃんは?』

美「一番右端の子!」

マ『可愛い!!南美ちゃんに似てるね。』

美「ねぇー!可愛いでしょ!」

パ『小さいな。初孫かぁ。可愛いな!』

マ『美桜も早く結婚しなさいよ!ママたちに赤ち
 ゃん抱かせてね!』

春『美桜の子は絶対可愛いですよね!?』

美「だから、やめてってば///」

マ『可愛いと思う!
 それより2人って仲良かったんだね。』

美「実はね...私たち付き合ってるの。」

春『!?』

マパ『えっ!?』

マ『よかった!ママたち昔からみーちゃんは、
 春瑠君みたいな子と付き合ってほしいなって
 思ってたの!正直、パパは健君とのことは反対
 してたんだよねー。』

美「そうだったの!?」

春『改めまして、美桜さんとお付き合いさせて頂
 いています、藤堂春瑠です。』

パ『春瑠君。まだ気が早いかもしれないけど、
 美桜のことをずっと大切にして、幸せにしてあ
 げてください。』

美「パパ...」    春『はい!』

マ『また、色々なことが決まったら教えてね!』

美「色々なこと?」

マ『両家の顔合わせとか、式の日取りとか??』

美「ママ///」

春『また相談させてください。』

美「春瑠君まで...///」