カラー×カラー×カラー ~Cruzar Another story 2/5~

「凛!大丈夫か!?」

「私は大丈夫だよ…ビックリしただけ…」

「そうか。」

「おじ様、この能力って、無差別殺傷事件の時に拳銃を曲げた能力者と同一人物だと思う。」

「俺も同感だ。
能力の詳細は分からないが、鉄でも人間でも曲げられるみたいだな。」

「うん、この能力者の力のせいで私の能力も屈折されて使えなかったんだよ。」

「もし、光も屈折させられるなら姿を見つけるのは難しいかもな。」

私達は辺りを警戒しつつ相手の出方を待ったが、それ以降何も起こらなかった。

暫くして、おじ様が呼んだ応援の人達が来てもそれは変わらなかった。









黄色い規制テープが直ぐに現場に張り巡らされる。

「大塚さんと凛ちゃんに仕掛けてくるなら、男を仕留める前にやってたでしょうね。」

黒のパンツスーツに身を包んだ高木さんが細い棒状のお菓子を食べながら淡々と話していく。