きっとママはお風呂に入っていたから、私が帰って来たの気付かなかったんだ。
きっとそう…
「ママ…」
お風呂場のドアを開けると、嗅いだことのない匂いが鼻の中にいっぱい入ってきた。
そして、目に飛び込んできたのは赤い水の入ったバスタブにつかるママ。
薄く開いた目に、いつも見ていた光はない。
まだ小さい私にも分かった。
ママはお空に行ったんだって。
離れちゃいけないのは分かっていたのに…
私が離れたから…
ママが死んだのは私のせい…
きっとそう…
「ママ…」
お風呂場のドアを開けると、嗅いだことのない匂いが鼻の中にいっぱい入ってきた。
そして、目に飛び込んできたのは赤い水の入ったバスタブにつかるママ。
薄く開いた目に、いつも見ていた光はない。
まだ小さい私にも分かった。
ママはお空に行ったんだって。
離れちゃいけないのは分かっていたのに…
私が離れたから…
ママが死んだのは私のせい…



