今日も君に恋焦がれるⅡ

高橋くんの声が薄っすら聞こえた気がした。


いっときすると葵くんが来てくれたようだ。




「悪いな。助かったよ」


「いえ…それよりこの人のこと、もっと大事にしてあげてください」


「は?、」


「そんなんなら既婚者とか関係なく奪いますよ、俺」


「へー。胡桃のこと好きなんだ?」


「…じゃ、失礼します」





遠い遠い意識の向こうで、こんなやり取りがされていたとは思いもよらず…





わたしはフワフワ幸せな空間の中にいた。