今日も君に恋焦がれるⅡ

高橋くんの声に顔を上げると、見慣れたマンションが見え頷く。


我が家だ〜…!早く律に会いたい…。




と思う気持ちと体は正反対だから困る。




エントランスでオートロックの解除を試みるけど、上手くボタンが押せず苦戦していると、高橋くんが痺れを切らしたのかインターホンを押した。




『はい』


「下まで迎えに来てもらっていいですか?」


『あー…ちょっと待ってて』




葵くんの声だ〜!と顔がニヤける。



「好きなんですね、旦那さんのこと」