今日も君に恋焦がれるⅡ

「高橋くん、悪いけど胡桃のこと送ってくれる?ここから近いから」


「あー…はい」


「わたしはこの2人送って行くから。あ、これ胡桃のマンション」




意識の遠くでやり取りされていたようだ。



気づくと高橋くんに肩を抱かれて歩いていた。




「高橋、くん?…ごめんね」


「いえ。大丈夫っすか?」


「んー大丈夫っ、」




と笑って見せるけど足がもつれそうになる。




「ここのマンションで合ってますか?」