そんなことをさせてしまって本当に申し訳ないと思う。




でも、俺は俺でこの理性との戦いがあることをわかってほしい。



もう何度、胡桃に手が伸びそうになったことか…。




多分、俺……


今、胡桃に手出したら止まらなくなると思う。





もういよいよ抑えられなくなるだろう。





「葵くん、露天風呂入ってきたら?すっごくよかったよ」



少し酔いが回っている胡桃が笑顔を向けてくる。




頬を染めてトローンとした瞳が俺を見つめてくるから、本当に…もうやばいかもしれない。