男装女子の恋は難しい。

《俺の気持ち》
俺は、家に着いてからずっとさっきの出来事を思い出していた。女の子でも男の子でもいいって言われたの初めてだったな。でも、俺は星宮さんを好きになる自信ない。色々と考え事をしていると、突然家のチャイムがが鳴った。行ってみると、そこには、陽葵が立っていた。
「昴、ちょっといい?」
真剣な眼差しでそう言った。なんかあったんだろうかと思いながら俺は、中に入れた。
「どうした?なんかあったのか?」
すると、陽葵は急に
「昴、私…、私ね…昴のことが…好きなの…」
「だから…私と…付き合って欲しいの…」
「え!?」
俺は何が何だか分からなくなってしまった。陽葵が俺を好き?!全然気づかなかった。でも俺は陽葵のこと幼なじみにしか思ってなかった…。
「…俺、女なの知ってるよね?」
「なんで?」
すると、陽葵はいつもより小さな声で
「知ってるよ…。昔さ、私がいじめられていた時、昴が助けてくれたでしょ…?その時から好き…。」
俺はそんなに昔から俺の事を思っていてくれていたなんて…って言おうとしたけどやめた。
「…ありがとう。陽葵の気持ちは嬉しい。だから考えさせてくれないかな?」
そう言うと、陽葵は安心したように
「ありがとう…。」
と言った。