《俺の秘密》
制服よし!髪型よし!指を指しながら確認する。
「昴~!学校遅刻するわよ~!」
「はぁーい!」
大きな声で返事をすると、俺は階段を急いで降りた。
「それじゃお母さん行ってきます!」
そう言うと、急いで家を出た。

俺、北条昴には秘密がある。それは…。
俺が女の子という事!!!
小さい時から、可愛い物に興味がなかった。
そのせいか、俺は小中学生時代、いじめられていた。だから俺は、高校入ったら絶対男子高校生として入学するって決めた。もちろん、親に内緒で…。
家を出る時は、女子高生の制服を着て出るけど、学校の近くにある更衣室で男装して学校に行く。この繰り返しだ。

でも、唯一俺の正体を知ってる奴がいる。
それは幼なじみの早乙女 陽葵だ。陽葵は幼稚園の時からの幼なじみで、俺が女の子の姿であろうと男の姿であろうと、そんなの関係なしに話しかけてくれる優しい子だ。