自己嫌悪。自分で自分が嫌になること。そんな人が、この世界に何人いるのだろうか。





「うあ"ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」自分で自分が嫌になる。これは自己嫌悪と言うやつなんだろう。俺の顔が、性格が、頭の悪さが、この体が、全部全部大っっっっ嫌いだ。他の、俺じゃない人の顔を、見るだけで憎たらしくなる。なんで俺にはないんだよ。そう思うんだよ。そう思う自分も嫌いだ。

俺が目を開くと、そこは俺のベットだった。こういうことが俺には、何回も何十回も起こる。きっと、狂ってるんだろう。俺はこんなんだから、カウンセラーというのに通ってる。でも、そんなんも俺には効かなくなってきた。「俺は俺自身が嫌いだから、生きたくない。もう、死んでもいいですか?」そう言ったら、大体こう帰ってくる。「死なないで。一緒に生きよう。」って。そんなん無理だよ。嫌いなんだよ。辛いんだよ。一緒になんて生きれないんだよ。死ぬときは1人だろ。俺は、何を求めて生きてるんだろうな。

俺は考えた。何を求めて生きてるんだろう。なんで生まれたんだろって。やっとたどり着いた。ずっと探してきた、生まれた意味。それは、死ぬためだったんだ。人はいつか死ぬ。それは、絶対だ。絶対なんてないと思ってた。でも、あったんだ。おれは、死ぬために生まれたって考えた時、怖かった。でも、それと同時に安心した。死ぬのに許可なんか取らなくていいんだなって。俺が求めてた言葉は、これだったんだ。「死んでもいいよ。」その一言だったんだ。でも、言ってくれる人がいないから。だったら、自分で自分に言えばいいんだよ。分からない性別、女っぽい顔、全てが嫌いだった。嫌いな自分に終わりを告げよう。そうして俺は、飛び降りた。