夏休み。

部活だったり、塾だったりでなかなか那桜の家には行けずにいた。
やっと予定が合って、久しぶりに那桜の家に遊びに行くことになった。

那『妹も塾の宿題があるからって、部屋にこもっ
 ててさぁ。タイミングみて紹介するな。』

春「わ、わかった。」


階段を登ってくる足音が聞こえた。

那『おっ!美桜かな?』

美『お兄ちゃん、入るよ!』

えっ!?
まさか??

那『春瑠は何がいい?』

春「炭酸がいいな。」

胸がドキドキしている。
まさか、こんな所で『あの子』に会えるなんて。

那『はーる?おーい!春瑠!?』

春「あっ、ごめん。ぼーっとしてた。」

那『さっきのが、妹の美桜。可愛いだろ?』

春「お、おん!」

那『俺と違って、ちょっと大人しめだし、抜けて
 るけど、可愛いんだよなぁ。』

春「お兄ちゃん溺愛してるな!」

那『まぁな!!』

那桜の彼女説は消えた!
しかも、親友の妹ときた!自然な流れで関わりが持てるかもしれない。
俺、頑張れ!!