数日後、久しぶりに那桜が家に遊びにきた。

那『また引っ越したんだな!いい部屋だな。』

春「家がバレないように、ちょくちょく引っ越さないといけないんだよ。」

那『大変だな。あっ!酒持ってきた!』

春「いいね!」


那『なぁ、春瑠。俺、彼女と結婚しようかなって
 思ってさ。』

春「結婚?」

那『早いかな?』

春「早いとかはわかんないけど、お互いそう言う
 話になってんの?」

那『なんとなくね。できたらいいねー的な。』

春「決めては?」

那『いっぱいあるよ!前から、いい所話してきた
 だろ?でも一番は、俺の家族と仲良くしてくれ
 て、美桜とも本当の姉妹みたいにいてくれる所
 かな。』

春「美桜ちゃんと...」

那『そう!あの二人、俺を置いて二人だけで出か
 けて、旅行にも行くんだぜ。寂しいけど、うれ
 しいじゃん!?』

春「まぁね...」

美桜...久しぶりに聞いた名前だ...

那『お前は?まだ結婚とかしないの?』

春「まだ無理かな。仕事忙しいし。」

那『だよな...美桜もプロポーズされてるみたいだ
 ぞ。』

春「えっ??」

那『健に会った時に言ってた!まだ保留みたいだ
 けど、いつかは...みたいな?』

春「ふーん...」

美桜と健が...

もう諦めたことなのに...胸が苦しい...