そう言い、笑うセブルスにレイモンドが近付く。そして口を開いた。

「それが教師として正しいことだと本気で思っているなんて、信じたくありません。薬物なんてどう考えても間違っていることを生徒に教えるなんて、教師としても人としても間違ってる。重圧から生徒を救うのは薬物じゃない。教師の温かい言葉じゃないんですか?」

「……それができたら苦労なんてしてないよ」

レイモンドの言葉にセブルスは冷たく言い返す。そして、サルビアが手錠を取り出してセブルスを拘束した。

「とりあえず、捜査官に引き渡してくるよ」

サルビアがそう言い、シオンと共にセブルスの両脇を抱えて連行していく。その後ろ姿を見送った後、フィオナはアルミンの方を向く。アルミンのおかげで犯人を見つけることができた。

「アルミンさん、捜査にご協力していただきありがとうございました」

フィオナが頭を下げると、エヴァンとレイモンドも「ありがとうございました!」と言い頭を下げる。アルミンは「役に立ててよかったよ」と笑った。