「はあ?何言ってるんだよ……」

セブルスが顔を逸らす。そこに隠れていたシオン、サルビア、レティシア、フリージア、アルミンがセブルスを取り囲むようにして現れる。急に人数が増えたことにセブルスは驚いていた。

「な、何なんだあんたら!学校の中に不法侵入して!」

「失礼。私たち、こういうものです」

シオンが特殊捜査官の手帳を見せると、セブルスの顔が真っ青になる。そして、アルミンが何故セブルスが犯人だとわかったのか説明した。

「あなたは薬物事件のことをレイモンドが口にした時、真っ先に顔を逸らしましたね?そして肩が上がった。顔を逸らしたり、肩が上がるのは嘘をついている人の特徴なんですよ。あと、嘘をつくと脈が早くなるんです。あなたの脈、レイモンドが測った時早かったそうですよ」

「ッ……」

セブルスは言葉を詰まらせる。そして、フリージアとレティシアが薬物売買の証拠を見せた。

「お前の家、家宅捜索をさせてもらった。そしたら薬物を作るための道具があるわ、売られていない薬物が出てくるわ、一人でよくここまでやったな」