──夕焼けと友達──


水「ん〜…あれ?待って今何時?あれ私何してたん?え、ちょま、私遊ぶ約束してんじゃん!?やっべダッシュしよ」
私は物凄く焦り、全速力で家へ帰った後、すぐに晴の家に着いた。
水「お邪魔します〜〜〜ゼェハァ」
晴「よぉ、今日遅かったね」
時間を見ると、学校を2時30分に出たのに、とっくに4時を回っていた。
水「今日なんかめっちゃ疲れたわ…」
清「誘ったのは俺だけど、無理すんなよ?」
清は片手にゲーム機を持ってそう言った。チラッと画面を見たが、充電が半分位まで減っていた。私が来るまでかなり遊んでいたみたいだ。
水「うん、ありがとう。待たせてごめんね」
そこからは、私、清、晴、百七で沢山遊んだ。テレビゲームしたり、人狼ゲーム、王様ゲームも少しやった。そして時間が過ぎていき、5時のチャイムが町に響いた。
水「あー5時になっちゃった〜帰んなきゃ」
その場にいる皆は、帰る支度を始めた。晴が途中まで送ってくれるらしいので、一緒に行くことになった。子供達がキャッキャ騒ぎながら、町の道路は子供達の声で包まれた。
清「夕焼け、綺麗だな…」
いつも景色にあまり興味が無い清が、急に夕焼けが綺麗だなんて言った。その海で少し隠れた夕焼けは、まるでオレンジが溶けているようだった。
水「ほんとだ…綺麗…」
百「お二人さん何してんの〜?ニヤニヤ」
晴「おん?カップルごっこか?おん?ニコニコ」
水「あー!!違うそう言うの違う!!」
清「あ!俺道こっちだからじゃな!!」
百「おまっ逃げんなーー!!ww」
そこで清とは別れた。
水「バイバーイ!」
好きな人を見送るその目の色は、美しい瑠璃色をしていた。