「君には私と付き合う義務があると思うの!!」
俺、如月玲音。ごく普通の高校生。だけど何故か今初対面の美少女に告白まがいのことをされている。
「知らない人とは話しちゃいけないって言われてるので。では」
「子供かし!」
あ、やばい人だ。と瞬時に判断した俺は彼女につっこまれるのも仕方がないほど子供みたいな理由でその場から立ち去ろうとした。まあ、それで諦める訳もなく、
「私、不知火音緒です。よろしく」
「あ、え、如月玲音です」
律儀に自己紹介をされて無視するほど俺は冷徹な人間ではない。つられて名前を告げてしまった。しまったと思った頃にはもう遅く、「はい、これで知らない人じゃないよー?ちょっと話そっか玲音くん」