桜の降る夜は必ず君のことを思い出す。
あの日君は僕に言ったよね、「もし私が、春の彼女でいられなくなっても春が生きていてくれればそれでいい。」って。あと時は僕もだよって言ったけど本当はそんなこと思ってない。僕はずっと音緒の隣にいたい。「僕の音緒に手を出すな」って堂々と言える関係でいたい。僕はそう思ってる。でも、いざ君がいなくなってみてわかったんだ。たとえ君が僕のそばにいなくとも生きてさえ生きてくれていれば何度でも、愛せる。
何度でも好きって言える。でも…僕はもう君に愛を伝えることは出来ないんだよね。
だから…だからその代わり僕は君を思い続けるよ。ずっと。それが、君を傷つけてしまった僕に唯一できる償いだから。