「んーー」
あれ?私どこにいたんだっけ?
目を開けると、知らない部屋にひとりでいた。
きょろきょろしても、ここがどこかは全然わかんないな〜
モノトーンで揃えられた綺麗なお部屋。
私の部屋とは全然違うなー
周りを見渡しても近くに人の気配がない。
急に寂しくなってきた。
いったん出てみよー
私はドアをそっと開けた。
ドアの外から明かりが差し込んで、目が眩む。
開けたドアの先にはソファーに座った人がいた。
後ろ姿だけでも、すぐにわかる……
私は目を擦りながら呟いた。
「…奈莉……」
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