少女と過保護ーズ!![完]

安心したあたしが力の抜けたように笑うと、ピンッと張り詰めていた空気が和らいだ。



「いつまでくっついてんだ。返せ」


「あっ、テメッ八雲っ」



八雲さんは竜希さんの腕からあたしを引っ剥がし、ヒョイッとあたしを抱き上げた。



「八雲さん?」



「ん?」



優しく細められた瞳と目が合う。




「話しを聞いてもらってもいいだろうかっ」




三度、テーブルを叩く田村さん。


彼女もここまで無視をされると思っていなかったのか、眼鏡のブリッジの部分を忙しなく上げ少々焦っている様子。


ごめんなさい、また忘れてました……。



いやーあのさ、この人達がコントみたいなことを始めると……つい。


終わらない……と思った皆は黙って田村さんが話すのを待つことに。



「川崎氏。そして……青木氏!!」



…………。



「俺ーーっ!?」



一拍遅れた蓮くんの叫び。


まさか自分の名前が出るとは思ってなかったんだろう。



それは蓮くんだけじゃなく、あたし達も。



田村さんを見ると、フザケた様子はいっさいなく、真剣な表情。



蓮くんも?

蓮くんもモデル?



だとしたら凄い!!