少女と過保護ーズ!![完]

「八雲!!」



誰かが叫ぶけれど、それが誰かはわからない。


下を向いてしまったから。


下を向いて、泣かないように唇を噛みしめていたから。




“ココ”に連れて来てくれたのは八雲さん。


その八雲さんがあたしを要らないと言えば、あたしはココに……八雲さんの側には居られない。




ん?

何かがあたしに差し出される。



それは……3本のおたまだった。



3本!?

何故に3本も持ってるの!?



“すまん”ってまさかこれのこと!?




「「「「おたまはもういいっ!!」」」」




皆からの心からの叫びが“シャーウッド”に響き渡った。



それには激しく同意。



頷いたあたしは素早くおたま三兄弟を回収する。




「変な心配をするな」



「八雲さん?」



「家族だろうとなかろうと、俺がハイネから離れることは絶対にない。約束しただろ?」




ほんの一瞬、オデコに柔らかな唇の感触。



八雲さんには、あたしの不安なんてお見通しらしい。



“約束”



うん、そうだ。



あたしと八雲さんは“約束”をしているーー。