少女と過保護ーズ!![完]

「「「「「モデル!?」」」」」




タイムの後、なんとか田村さんに情けない“黒豹”幹部の図をスケッチするのを止めてもらい、あたしと八雲さんで動けない三人を必死で椅子に座らせた。



学校に行く時間も“シャーウッド”を開ける時間も迫ってる。


まだ途中だったあたし達は、朝ご飯を食べながら田村さんの話を聞く。


時々、蓮くんと竜希さんの腰を擦ったり叩いたりしてあげながら。


桂がそれに、俺はっなんてギャーギャー言うから彼には八雲さんをつけた。



「……う”」



なんて声が聞こえてくる。


何があったかは見ない。


麻也は話が自分のことに戻ると、田村さんから遠く離れ彼女を威嚇している。


田村さんの話によれば麻也との出会いは数週間前。


子猫と戯れ合う麻也……美少年に一目惚れをしたのだという。



モデルとして。



わかるっ!!

わかるよ!!


可っっ愛いもん!!


そんなっ、子猫と麻也の戯れ合いなんて!!


あたしも見たか



嘘です、すみません。


睨まないでください、麻也さん!!



考えてることがバレて、麻也に睨まれる。



その時から「モデルになって下さい」と猛アタック中らしい。


結構長いな。


そして麻也はずっと断り続けているとのこと。


にしても、そんなストーカーの如く麻也に猛アタックしていたなら、八雲さん達の目にも入っていたのでは?



「俺一人の時にしか来ねぇんだよ」


「なるほど」



……え?

あたし今、疑問が口から出てた?




「口に出さなくてもわかるよ」



「マジかっ」



「モデルで俺を誘わないとか……ねぇわ」




どんだけ自意識過剰なんだ、この男は。


呆れて桂を見ていると、蓮くんが口を開いた。




「なんだ?何がそんなに嫌なんだよ、麻也」




あたしもソレが聞きたい!!


さっすが蓮くん!!



テーブルに突っ伏してモソモソとオニギリを食べてる姿は……アレだけど。



「麻也?」



変な話ではないし、麻也は姿は美少女、でも心はバリバリ男。



女のコや子供には優しい紳士だ。



そんな麻也が断る理由ーー。