少女と過保護ーズ!![完]

そう言ってニヤッと笑う八雲さん。



妖艶!!

妖艶すぎますよ、八雲さん!!



あたしには刺激が強すぎて鼻血が出そうっ。

とっさに鼻を押さえるも、鼻血はまだ出ていなかった。



……なにやら。

……なにやら、メチャメチャ視線を感じますが?


ソローッとそっちを見ると、田村さんと目が合った。


見られてる!!

ガン見されている!!



「うぶぅっ!?」



突如、八雲さんによって、米粒を全部回収され、顔を拭かれ両手も拭かれた。



「オカンかっ!」


「オカンと手のかかる子供かっ!」


「うるさいよっ」



誰が手のかかる子供かっ。


蓮くんと桂に吠える。



「さっきのホッペタからご飯を食べるの……なんかエロいな!是非とも俺もっ」




パァアアアーーーンッ!!



良い音だった。

高らかと響いた。


八雲さんから手加減なしのビンタをもらった竜希さんが、キッと叩かれた頬を押さえ叫んだ。



「近所のジジィにしか叩かれたことないのにっ」


「近所のジジィ!?」



メッチャ他人なんですけど!?


他人のおじいちゃんに叩かれたの!?



「竜くん……。ジイさんに叩かれるって……」



麻也!!

麻也くんよっ!!


顔に出てるよ!!

顔に書いてあるよ!!



ダサい……って!!


うん、あたしも思ったけどね!!



「待て!待て待て!」



焦る竜希さん。



「ガキの頃の話だ!」




それはそうだ。


今の竜希さんに手を出す、恐い物知らずのおじいさんは居ないだろう。


……いや、1人居るな。


鋭い瞳が遠くを見つめ、語り始める。



「家の近くに大きな柿の木があってよ……」



うん、わかりました。

叩かれた理由。



「それを……」



最後まで言う前に




「磯野カ○オかっ」


「あ?」


「ジャイ○ンかっ」


「お?」


「ブタゴリ○かっ」



最後のは知らーーーーんっ!!


蓮くんと桂が喜々として次々と名を挙げていく。




最後の名前の人物はわかんないけど、その名前の人物たちの共通点は……




「俺はっ、あんなイガグリ頭じゃねぇ!!」




イガグリ頭ーーー!?