少女と過保護ーズ!![完]

なんて、なんとなーく使ってはみたけれど…アンニュイってどういう意味?



「…今日は英語だな」



ぬぁっ!?


ニッコリと笑って言う八雲さん。


ああっ、もうカッコいいぃぃいっ!!



カッコいいけれど……正確に心の中を読まないでほしい。



「…あい」




教えてもらえるのだ、逆らうことなどせず頷く。


頷くのだが…



くっ。

あたしのバカ!!


なんで意味のわからない英語なんて使ったんだ!!


数十秒前の自分を呪うしかない。



って、んな場合じゃなかった。


八雲さんにお礼を言って下ろしてもらい、蓮くんの元へ。


とりあえず、女のコは危険なしと判断して片付けを最優先とする。


蓮くんに火傷はなくて一安心。


味噌汁の匂いがするズボンは責任を持ってあたしが洗うとして、竜希さんが置きっぱなしにしてるズボンを借りて履いてもらう。


そして味噌汁の溢れたテーブルと床を綺麗にして、蓮くんの味噌汁を新しいものに。


その際、皆の冷めてしまった味噌汁も温め直すことにしてキッチンへ。


突然現れたリュックを背負った女のコ。


その手にはスケッチブックを大事に抱えてる。


…ん?

スケッチブック?


つい最近、そんな話をしたような?


あ!!



「もしっ!!」


「うぉうっ!?」



もしっ!?


突然後ろから声を掛けられてビックリする。



ソローッと振り返ると、キッチンの入口に女のコが立っていた。



「宜しければ、お手伝いをさせて頂けないだろうか!!」


「へ?」


「おにぎりを頂いたのでそのお礼を!!」



と、言いながら女のコがキッチンに入って来ようとして…



「ふざっけんな!!このキモ女!!ハイネに近づくんじゃねぇ!!」


「麻也!!」



たのを、遮って麻也が入ってきた。


庇うようにあたしの前に立つ。



溢れんばかりの怒気。


可愛い顔が鬼のようだ。


それはここ最近ずっと不機嫌だったのが爆発したかのよう。


そうか…最近の不機嫌の原因は…きっとこの子だ。