少女と過保護ーズ!![完]

「とっ友達が……薬をくれてっ。それを塗るのを忘れててっっ」



友達って言うのが照れくさくてドモってしまった。



「……友達?」


「!?」




またしても低くなる八雲さんの声。




「それは男か?」


「ん?」


「友達ってのは……男か?」




八雲さんの眉間に深いシワがっ。



……ん?

友達が男?


んな馬鹿な!!




「女の子!!女の子ですよ!!"シャーウッド"の常連さんですっ」


「そうか」



女の子と言った瞬間、八雲さんの眉間のシワがなくなり何故か頭を撫でられる。




「塗ってやる」


「……ほ?」


「薬、塗ってやるから貸せ」


「いやいやそんな!八雲さんのお手を煩わすな」


「貸・せ?」


「ハィイッ!!」




あたしが八雲さんに勝てるわけがなかった!!


カウンターに置いていた薬を取って、八雲さんに渡し八雲さんに背を向けて座り、顔を下に向けて首を晒す。



「……チッ!!」



あわわ!!


暫くジーっと首を見られた後、盛大な舌打ちがっ。


そしてヒシヒシと伝わってくる怒り。




「ふーー」


「ひゃああああっ!?」



首っ。

首に息を吹き掛けられた!!




「や……やくもしゃ」


「消毒」


「んっっ……んん!?」




首……ってか傷にキスされた!?




「……ふっ……んっっ」




チュッチュッと何度もキスされる。




「ああっ」




今度は舐められ、変な声が出たっ。



「や……くもさ……舐めないでぇ……」


「消毒」


「やぁっ」




傷に舌を這わせる八雲さん。


ピリピリと滲みるやら、こしょばいやら。


全身の毛という毛が逆立ち、力が抜けていく。



「ん?気持ちいいのか?ハイネ」


「!!」



甘い甘い声が耳元でそんなことを囁いてきた。