少女と過保護ーズ!![完]

ようやくこっちを見てくれた、綺麗なアーモンド形の瞳があたしを映す。


その瞳に宿るのは怒りと哀しみ。



あたしは八雲さんと同じ格好をして笑う。


少しでも今、八雲さんが感じてる思いが和らぐことを願って。



「いつも気に掛けてくれて、守ってくれてありがとう八雲さん」




"大好きです"


本当はこう続けたかったけど、まだ無理。


いつか自分に自信が持てるようになったら、声を大にして言うんだ。


そんなあたしを見て、目を見開いた八雲さんは突然テーブルに頭を打ち付けた。



ゴンッ!!



「や……八雲さん!?」



フシューっと八雲さんの額から煙がっ。



あわわ!?

八雲さんに何が!?



(~~っ反則だろ……その笑顔!!)



「ん?」



「……なんでもない。ハイネ」




あっ!

いつもの八雲さんだ!!




「はい!!」



「傷見せて」




そこまで知って……




「はぅわっ!!」



「どうした?」




あたしの奇声に全く動じることなく、首を傾げる八雲さん。


すっかり忘れてた。


お風呂から出たら、薬を塗ろうと思ってたんだ。



傷薬はあのまま頂いた。


ゴスロリファッションの女の子、もとい小日向桐子(こひなた とうこ)ちゃんから。


ドンチャン騒ぎの中、名前を教えてくれて



しっしかもっっ、名前で呼んでと言われて……



これって、とっっ友っっ友達になれたと思って良いのかな!?


恥ずかしいことにあたし、女の子の友達居なくて……。




「ハイネ?」



しまった!!


八雲さんの質問に答えないと!!