少女と過保護ーズ!![完]

皆から聞いたんだろう。


八雲さんは今日のお昼にあったことを知っていた。


でも、あたしの口から聞きたいと言われて、あたしはありのままお昼にあったことを話した。


八雲さんに隠し事は出来ないし、絶対にしたくない。



話してる間も八雲さんが口を開くことはなくて。


ものすごく恐い顔で、視線も合わせてくれない。



……んぐっ。

泣かない。


泣いたらダメだ。


だってあたしに泣く資格なんてない。



"何かあったら吹けよ"



いつも八雲さんはそう言ってくれてたのに。


あたしはホイッスルを吹かなかった。


状況が状況で吹けなかったってのもあるけど、それはただの言い訳で。


すぐにホイッスルを吹いていれば、車庫に居た"黒豹"の皆が、近所の人達が駆けつけてくれた。


そして八雲さんも。



……でもあたしは。



グッと唇を噛む。


泣かない。



「ハイネ」



いつもより大分低い声。


あたしに向けて八雲さんがこんな声を出したことはない。



「……ぁ"ぃ"」



変な声が出た。


だって何を言われるのかわからなくて……恐い。


言うことを聞かない奴はもういらない、なんて……言われたら。



返事をしたはいいけれど、八雲さんの方は見れなくて下を向いたままでいると……

















「すまなかった」


「……ぅ"ぇ"?」




……八雲さん??